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男性のプレコンセプションケアとは?

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男性のプレコンセプションケアとは?
福井の泌尿器科専門医が解説する完全ガイド

男性のプレコンセプションケア

【この記事の結論】

・不妊の原因の約半数には、男性側の因子が関与しています(WHO調査)。

・妊活は「妻の通院」ではなく「夫婦の準備」。ご主人にもできる準備があります。

・男性のプレコンセプションケア(精液検査・生活習慣の見直し・病気のチェック)は、泌尿器科で受けられます。

・精液の状態は自覚症状ではわかりません。検査で「今の状態を知ること」が、夫婦の時間を守る最初の一歩です。

この記事でわかること

  • プレコンセプションケアの意味と、「男性版」で行う具体的な内容
  • 不妊の原因の約半数に男性側の因子が関わっているというデータの中身
  • 精液検査で何がわかるのか、痛みや所要時間はどのくらいか
  • 生活習慣・年齢・病気(精索静脈瘤や性感染症)が精子に与える影響
  • 費用の目安、保険が使えるケース、受診の流れとプライバシーへの配慮
  • さらに詳しく知りたい方のための8つの解説記事(本ページからご案内します)

1.プレコンセプションケアとは 「妊娠前」から始める夫婦の健康準備

プレコンセプションケア(preconception care)とは、「妊娠(conception)の前(pre)から、将来の妊娠・出産に備えて夫婦の心と体の健康を整えるケア」のことです。WHO(世界保健機関)が提唱し、日本でもこども家庭庁が普及を進めている、国際的に標準的な考え方です。

「妊活」「ブライダルチェック」という言葉から、女性が受けるものというイメージを持たれる方が多いのですが、それは半分だけ正解です。赤ちゃんは夫婦二人の遺伝子と健康状態から授かるものであり、プレコンセプションケアの対象は本来、男女両方です。にもかかわらず、日本では「妊活=妻が婦人科に通うこと」という思い込みが今も根強く、男性側の準備が後回しにされがちです。

本ページでは、福井市で泌尿器科診療と男性の健康管理に取り組んできた泌尿器科専門医の立場から、「男性のプレコンセプションケア」の全体像を、できるだけ平易な言葉で解説します。個々のテーマ(精液検査の詳しい読み方、費用、生活習慣など)は、ページ後半でご案内する8つの詳細記事で深掘りしていますので、まずはこのページで全体像をつかんでください。

2.なぜ「男性も」なのか 不妊の約半数に男性側の因子が関与

WHOによる不妊カップルの調査では、不妊の原因が男性側のみにあるケースが約24%、男女双方にあるケースが約24%と報告されています。つまり、合わせて約半数(約48%)のカップルで、男性側の因子が関与している計算になります。「不妊治療は妻の問題」という考え方は、データの上では明確に誤りです。

不妊の原因には「男性側」も大きく関わります

それでも男性の受診が遅れやすいのには、理由があります。

  • 精液の状態は、自覚症状ではまったくわからない(元気で体力に自信があっても、精子の数や運動率とは関係がありません)
  • 「調べて悪い結果だったら怖い」という心理的なハードル
  • どの診療科に行けばよいのかわからない、恥ずかしいという気持ち

お気持ちはよくわかります。しかし、検査を先延ばしにしている間にも、奥様は基礎体温の記録や通院を続けておられるかもしれません。仮に男性側に原因があった場合、それを知らないまま女性側だけが検査や治療を重ねるのは、時間的にも経済的にも、そして何よりお二人の気持ちの面でも大きな負担になります。逆に、早く調べれば「問題なし」と安心できるか、「対処すべき点」が明確になるか、いずれにしても前に進めます。男性のプレコンセプションケアは、奥様への何よりの協力であり、ご夫婦の時間を守るための行動です。

3.男性のプレコンセプションケアで行うこと3つの柱

泌尿器科で行う男性のプレコンセプションケアは、大きく次の3つの柱で構成されます。いずれも大山クリニックで対応可能です。

男性のプレコンセプションケア 3つの柱

 精液検査――「今の状態」を数値で知る

採取した精液を顕微鏡等で調べ、精液量・精子濃度・運動率・正常形態率などをWHOの基準値と照らして評価します。痛みを伴う検査ではなく、身体への負担はありません。結果は数値で示されるため、「なんとなく不安」だった状態が「具体的に何をすべきか」に変わります。なお、精液の状態は体調やストレスで日々変動するため、1回の結果だけで一喜一憂せず、必要に応じて複数回の検査で判断します。詳しい検査の流れ・基準値の読み方は、詳細記事「精液検査でわかること」をご覧ください。

 病気のチェック――治療で改善できる原因を見逃さない

男性不妊の背景には、治療によって改善が期待できる病気が隠れていることがあります。代表的なものが精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)です。陰嚢内の静脈に血液が逆流してこぶ状に拡張する病気で、一般男性の約15%にみられ、男性不妊症の患者さんではさらに高い頻度で見つかります。精巣の温度上昇などを通じて精子の状態に影響しますが、診察と超音波検査で診断でき、手術による改善も期待できます。このほか、ホルモンの異常、過去のおたふくかぜによる精巣炎、クラミジアなどの性感染症(自覚症状がないまま精路に影響することがあります)も、泌尿器科でチェックできる重要な項目です。

 生活習慣の見直し――精子は「約3か月」で入れ替わる

精子は精巣の中で約74日(およそ2〜3か月)かけて作られ、常に新しく入れ替わっています。つまり、今日から生活を整えれば、約3か月後の精子に反映される可能性があるということです。喫煙、過度の飲酒、肥満、睡眠不足、長時間のサウナや膝上でのノートパソコン使用による陰嚢の温め過ぎ、締め付けの強い下着などは、精子の質に影響しうる要因として知られています。禁欲期間も長ければよいわけではなく、適度な頻度が推奨されます。何をどこまで気をつけるべきかは個人差がありますので、検査結果と合わせて、診察時に具体的にアドバイスいたします。

精子は74日かけてつくられるー今日の生活が「約3か月後」につながる

4.こんな方に受けていただきたい――受診のタイミング

  • 結婚を控えている、または新婚で、将来の妊娠に備えたい方(ブライダルチェックとして)
  • 妊活を始めて半年〜1年経つが、まだ授からないご夫婦のご主人
  • 奥様が婦人科・不妊治療クリニックに通院中で、「夫も検査を」と勧められた方
  • 過去におたふくかぜの精巣炎、停留精巣、鼠径ヘルニアの手術などの既往がある方
  • 陰嚢に違和感やこぶのような感触がある方(精索静脈瘤の可能性)
  • 二人目不妊で悩んでいるご夫婦(一人目を授かっていても、男性側の状態は変化します)

こんなときは、男性も一度「今の状態」を確認してみましょう。・結婚前、新婚で将来に備えたい・妻が不妊治療、検査中・陰嚢の違和感、こぶがある・妊活を始めて半年~1年・精嚢炎、停留精巣などの既往・二人目不妊で悩んでいる

一般に、避妊をせずに1年経っても妊娠に至らない場合を「不妊症」と呼びますが、検査を受けるのに「1年待つ」必要はありません。特に奥様の年齢が35歳以上の場合は、より早めにご夫婦そろって検査を受けることが推奨されます。男性の精子も加齢の影響を受けることがわかっており、「男はいくつになっても大丈夫」という通説は正確ではありません。

5.費用と保険のこと――事前にわかるから安心

「いくらかかるのかわからない」という不安は、受診をためらう大きな理由のひとつです。当院では、検査や治療にかかる費用を事前にご説明したうえで進めますので、後から想定外の請求が発生することはありません。

大まかな考え方として、健康チェック目的(ブライダルチェックなど)の精液検査は自費診療、症状や不妊の診断・治療として医師が必要と判断した検査・治療は保険診療となるのが基本です。また、2022年4月からは人工授精や体外受精などの不妊治療にも公的医療保険が適用されるようになり、男性不妊の検査・治療も以前より経済的に受けやすくなっています。具体的な料金表と保険適用の条件は、詳細記事「費用と保険適用ガイド」にまとめています(受付・お電話でのお問い合わせも歓迎です)。

6.受診の流れとプライバシーへの配慮

初めての泌尿器科受診は緊張されるかもしれませんが、流れはシンプルです。

  • STEP1 ご予約・ご来院:お電話またはWEBからご予約ください。紹介状は不要です。
  • STEP2 問診・診察:既往歴や生活習慣をお伺いします。デリケートな内容は診察室内で医師と一対一でお話しできます。
  • STEP3 検査:精液検査、必要に応じて超音波検査・採血(ホルモン・感染症)を行います。
  • STEP4 結果のご説明:数値の意味と、次にすべきことを具体的にご説明します。高度な治療が必要な場合は、連携する専門医療機関へ責任を持ってご紹介します。

初診から結果説明までー受診の流れ

泌尿器科は男性患者さんが大半を占める診療科であり、待合室で気まずい思いをされる心配はほとんどありません。受付や呼び出しの際にも、検査内容が周囲に伝わらないよう配慮しています。「妻に付き添ってほしい」「夫婦一緒に説明を聞きたい」というご希望も歓迎です。ご夫婦での受診は、その後の妊活の方針を共有するうえでも大変有意義です。

7.さらに詳しく知る――テーマ別・完全解説(8つのガイド)

ただいま準備中です

8.よくあるご質問(抜粋)

検査は痛くありませんか?
精液検査に痛みはありません。超音波検査もお腹や陰嚢に器械を当てるだけです。採血は通常の血液検査と同じです。
結果が悪かったらと思うと怖いのですが。
そのお気持ちは自然なことです。ただ、結果が思わしくなかった場合でも、生活習慣の改善、病気の治療、高度生殖医療の活用など、取れる選択肢は複数あります。「知らないまま時間が過ぎること」こそが、選択肢を狭めてしまいます。結果のご説明では、必ず「次の一手」までセットでお伝えしますので、ご安心ください。
妻と一緒に受診してもいいですか?
もちろんです。ご夫婦での来院・同席でのご説明を歓迎しています。

9.まとめ――ご夫婦の未来のために、まず「知る」ことから

不妊の原因の約半数には男性側の因子が関わっており、精液の状態は検査でしかわかりません。妊活は妻に任せるものではなく、夫婦二人で取り組む「準備」です。そして男性の準備は、泌尿器科で受けられます。精液検査・病気のチェック・生活習慣の見直しという3つの柱は、いずれも身体への負担が少なく、早く始めるほど選択肢が広がります。

ご夫婦の未来のために、まず「知る」ことから。

大山クリニック(福井市・内科/泌尿器科/人工透析)および福井はるえ内科泌尿器科クリニック(福井市森田地区)では、日本泌尿器科学会専門医・指導医が、お一人おひとりの状況とお気持ちに寄り添いながら、男性のプレコンセプションケアをサポートしています。両院とも駐車場を完備し、紹介状なしで受診いただけます。「まず話だけ聞いてみたい」という段階でも構いません。ご夫婦の未来のための最初の一歩を、私たちがお手伝いします。

監修:医療法人まる 大山クリニック 院長 大山伸幸(日本泌尿器科学会専門医/医学博士)

ご予約・お問い合わせ:大山クリニック(oyama-cl.com)/ふくいはるえ内科泌尿器科クリニック(fukui-harue-clinic.com

※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個々の診断・治療については診察のうえでご説明します。記載の制度・基準値は更新日時点の情報です。

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