福井県福井市にある泌尿器科、内科、人工透析のクリニック

泌尿器の感染症

泌尿器の感染症とは

泌尿器の感染症は、尿道、膀胱(ぼうこう)、腎盂(じんう)(腎臓)、前立腺など、排尿に関わる臓器に、細菌が侵入して炎症を起こす病気の総称です。

代表的なものには膀胱炎(ぼうこうえん)、尿道炎、腎盂腎炎(じんうじんえん)、前立腺炎、精巣上体炎(せいそうじょうたいえん)などがあります。女性は尿道が短く、膀胱炎を繰り返しやすい一方、男性では前立腺の炎症が起こりやすくなります。軽い症状から始まることが多いですが、放置すると腎臓まで感染が広がり、入院が必要になることもあります。

主な症状と注意すべきサイン

泌尿器の感染症を起こしている時の代表的なサインとしては、排尿時の痛み、残尿感、頻尿、尿の濁りがあります。膀胱炎では血尿が出ることもありますが、腎盂腎炎では高熱や腰の痛み、精巣上体炎では陰嚢の腫れや痛みなど、病気によって症状の出方は異なります。

よく見られる病気と症状

●膀胱炎

トイレが近い、排尿の終わりにしみるような痛み、残尿感などが代表的な症状です。尿が濁ったり血尿が出ることもあります。女性に多い一方、高齢の方では脱水や体調不良の引き金になることもあります。

●尿道炎

尿道そのものが炎症を起こし、男女ともに発症します。男性では尿道から膿のような分泌物が出ることがあります。

●腎盂腎炎

高熱や悪寒、腰や背中の痛みを伴う、腎臓に炎症が及ぶ感染症です。膀胱炎より重症化しやすく、点滴治療や入院が必要になることもあります。強いだるさや発熱を伴う場合は早めに受診してください。

●前立腺炎

急性の場合は発熱や排尿困難が強く、入院が必要なケースもあります。慢性の場合は陰部や下腹部の鈍い痛みが長く続き、再発を繰り返すことがあります。

●精巣上体炎

片側の精巣や陰嚢が腫れて痛む病気で、発熱を伴うこともあります。放置すると不妊の原因になることもあるため、早期の治療が重要です。

大山クリニックの検査と治療

当院では、膀胱炎、腎盂腎炎、尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎といった泌尿器感染症に対応しています。

●検査

初めて受診される方には、まず尿検査やエコー(超音波)検査など、体に負担の少ない方法で感染の有無や炎症の程度を調べます。必要に応じて血液検査を行い、発熱や強い腰痛がある場合には腎臓まで炎症が広がっていないかを調べることもあります。

これらの結果を踏まえて、膀胱炎や腎盂腎炎、尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎といった感染症か、あるいは前立腺肥大や過活動膀胱など排尿の仕組みに関わる病気かを見極めていきます。

●治療

治療は抗菌薬の内服が中心です。
膀胱炎・尿道炎では症状や結果に応じて、ニューキノロン系(レボフロキサシン、シプロフロキサシンなど)やセフェム系(セファレキシン、セフカペンピボキシルなど)を、処方します。

腎盂腎炎は症状が強いため、点滴抗菌薬(セフトリアキソンなど)が必要になり、入院が適切となることもあります。
前立腺炎では抗菌薬の投与期間を長めに設定することが多く、慢性の場合は数週間の治療を継続します。
精巣上体炎では抗菌薬に加え、鎮痛薬(アセトアミノフェン、ロキソプロフェンなど)を組み合わせます。

医師よりひとこと

排尿時の痛みや違和感があるのに、「そのうち良くなるだろう」と我慢してしまう方は少なくありません。ですが、膀胱炎から腎盂腎炎へと炎症が広がって重症化することもありますし、精巣上体炎では不妊につながる恐れもあります。

泌尿器の感染症は、早めに治療を始めればほとんどの場合は内服薬で改善が期待できます。当院では、患者さんと一緒に治療の方針を考えることを大切にしています。いきなり怖い治療をすることはありませんし、ほとんどの場合は薬を飲むだけで改善できます。一度お気軽に大山クリニックへいらしてください。

監修・文責:大山クリニック 院長 大山伸幸

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